YATな日記
1998年9月

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  • 1998/09/03(THU) YAT最終話アフレコ

     前回の日記が3月、なんと半年もあいてしまった。しかもこれを書いてるのは11月6日、結局YATのコミックスを描いてる間は全然こっちは手が付けられなかったということか。そんなわけで、2ヶ月前のことを思い出しながら書いてみます。あいまいな部分も出てくるかも知れないけど、嘘は書きませんということで。

     前日がYATのLD−BOXのための難波監督との対談で、そういえば明日がいよいよ最終話のアフレコ、ということで行ったわけです。結局第2部も第1話と最終話しかアフレコは見に行けなかったのですが、まあ私が行っても何かすることがあるわけではないですからね。さすがに最終話だけあって、ガノン様の若本さん以外は全員勢ぞろいなわけです。難波監督と音響監督の岩浪さん、なに見てるかと思えばパート1の最終話でもやったOPにアテるセリフの台本(といってもペラ3枚ほどだけど)なわけですね。またやるんだ(^_^;)。「若本さんがいる前回にとっときゃよかったな」って、たしかにガノン様のセリフがない。
     画面が流されるけど、色はほとんどついてない。今回はほんとうに進行がきつかったようだが、こうして見ると実感する。ふと気がつくと声優さんがほとんどいない。私もトイレでも行っとこうと席を立つと、スタジオのスタッフに呼び止められて別室へ。そこには声優さんたちが集まっていて、見るとYATのコミックスの編集さんたちも。なんでもコミックス総集編のための集合写真を撮影するらしい。こっちはそんなこと全然知らなかったし、むこうも今日私が来るとは思ってなかったようだが(そりゃそうだ。昨日思いついたんだから)、「ちょうどいいから一緒に入って下さい」ってことになって、いきなり前列中央に。右にはくまいもとこさん&増田ゆきさん、左には椎名へきるさん&丹下桜さんという両手に花束状態。ファンの人石投げないで。そういえば、なんかみんな偶然かどうか、それぞれが声を当ててるキャラの髪形に似てるような・・・(さすがにカニ頭は違うけど)。その後、これも総集編で載せるらしい色紙を全員に書いてもらってましたね。山口勝平さんはカナビーの絵まで描いてて、結構うまい。本人はあとで「アンテナ書き忘れた」と悔やんでましたが。
     さて、アフレコ開始、まずはテストです。監督に薦められて中に入って見学。一緒に入ってきた女性二人に見覚えが・・・と思ったら「熱中!ホビー百科」の声優に挑戦に出てた二人だった。山口勝平さんに「先生、ガノン兵やりませんか?」などとふられたけどさすがにそれは(^_^;)。テストの時というのは、みんな本番ではボツになるようなアドリブを承知で連発するので、ある意味一番面白いわけです。まだ記憶に残ってるのでは、最後ヤマモトとノートが別れの握手をするときのヤマモトのセリフ「自慢話が増えたぜ。」を受けての
    カナビー「誰も信じちゃくれないっピよ」
    ウッチー「宇宙征服をたくらむ悪の帝国をやっつけた、ゆうてもな。」が、
    ウッチー「宇宙征服をたくらむ悪の帝国の片棒かついだ、ゆうてもな。」になったやつで、それは確かにその通りなだけに、みんな大ウケでしたね。あと桂のセリフでも、ラストのヤマモトとモニカが言い合ってるところに入ってきてのセリフ
    「ふたりともいい加減にしてよ」が
    「ふたりとも成長しなさい!」だったり、オーラスのセリフ
    「まあまあ、ふたりとも」が、なんと
    「みんなむかつく!」だったり。
    岩浪さん曰く「椎名が一番成長した(笑)」。特に最後の「みんなむかつく!」は大ウケで、とは言えさすがに監督は「いくらなんでもキャラが違いすぎるから、せめて『ちょっと』むかつくにしよう。」という若干の自制をかけて、でもOK状態だったんですが、椎名へきるさん本人は「えー、だめですよー。子供たちが見てるんですよー。」ということで本番ではシナリオ通りになりました。みんな「あれ〜?」とか煽ってましたが、岩浪さん曰く「椎名はYATの良心だよな。」ということで本編のアフレコは無事終了。
     その後OPのセリフ入れですが、やっぱりガノン様の分がすっぽり抜けてて物足りないような・・・と思ったら、完成したものはみなさんご存知の通り。本編のセリフから拾ってきて構成した、音響さん入魂の作。
     全てのアフレコが終わって、その場でちょっとした打ち上げ。時間のない女優さんたちも少しでも参加できるようにとの配慮らしい。全員自己紹介&作品への思いなど順に語ったわけですが、賑やかだったのはスルメ役の梅津さんのとき。岩浪さん曰く「YATで一番マネされたキャラ。」ということで、あちこちから次々にいろんな声優さんの「しゅるめでしゅ〜!」が沸き起こって、なかなか本人がしゃべり出せない始末。あとは監督に台本に自分のキャラを描いてもらう人あり、私はくまいもとこさんにゴローを描いた色紙を渡したり・・・なんかずいぶん感激してもらったみたいで嬉しかったです。ほんとは気持ちとしては全員に描きたかったところですが、さすがに昨日の今日ではそれが精いっぱいでした。
     さらにそのあとは残った人間で居酒屋へ。それからどうやって帰ったかは・・・あれ?思い出せない(^_^;)。多分タクシーだけど。