バンダイ・ウルトラ怪獣シリーズ(1995)

ウルトラマン第10話「謎の恐竜基地」登場
えりまき恐竜 ジラース

 ジラースの着ぐるみは「モスゴジ」のボディーに「大戦争ゴジ」の頭部をくっつけたものですが、結構これが私の中ではゴジラのスタンダードなイメージになってるような気もします。ウルトラマンに出たことで、より「ゴジラだ」ってことを強く意識したのかも知れません。でもあれがゴジラ対ウルトラマンだとするなら、ゴジラよりウルトラマンの方が強いという答えを生みの親の円谷英二氏自らが出したことになるわけですが、ジラースを「怪獣」でなく「恐竜」にしたのは「ゴジラじゃないんだよ」ということの意思表示ではないでしょうか。当時のゴジラが決して流血しなかったのに比べ、襟巻きを取られたあとに血が滲んでたり、口から血を流して死ぬなど、血のイメージを強く打ち出しているのも、ジラースを恐竜という生身の生物として描くことで、ゴジラとの差別化をはかったのではないかと思うのです。

 これの下半身は感動的なまでに完璧なモスゴジです。首から上を作って挿げ替えるだけでモスゴジが出せるじゃないか〜。がんばれよ〜バンダイ〜。思わずゴメスの首をモスゴジに逆改造してくっつけようかと思っちゃいましたよ。いや、どもそれならジラースの襟巻きをとって、大戦争顔をモスゴジ顔に改造する方が簡単かな?(^_^;) ただ、このジラースの体、ポーズが前傾でモスゴジらしくないんですよね〜。それに伴う腹のシワやたるみもバッチリ表現されてて、モスゴジはモスゴジでも「着ぐるみが少々劣化して、ジラースの芝居をしているモスゴジ」という、なんとも微妙なところまで再現してしまってるのが凄すぎて逆に使えない。(^_^;)

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