バンダイ・ウルトラ怪獣シリーズ(1983)

ウルトラマン第33話「禁じられた言葉」登場
悪質宇宙人 メフィラス星人

 ウルトラマンの最大のライバルはバルタン星人?最強の敵はゼットン?・・・まあ有名どころはそうですが、真にウルトラマンのライバルと言えるのは、バルタン星人やザラブ星人以上の知性を持ち(なんたって従えてるし)、ウルトラマンとまったく互角な能力を持つ、このメフィラス星人をおいて他にないでしょう。バルタン星人がその後も何度も登場し、知名度をあげる一方で神秘性を失っていったのに対し、メフィラス星人はタロウで1回復活しただけなのもポイント高いです(まあその1回で印象が地に墜ちたともいえますが)。力技で地球侵略するのではなく、地球人の少年に「地球をあげます」と言わせようとしたメフィラス星人、名前も「ファウスト」でファウスト博士をたぶらかそうとした悪魔メフィストからの引用ですが、「悪質宇宙人」って肩書きはないですよねえ。ただの詐欺師かストーカーみたいで、実力者って感じがまったくしないですもんねえ。

 これも1983年発売以来の型ですが、全身のバランスには不満が残るものの、顔の造型など、結構問題ないレベルです。これは価格改定前の600時代のものなので、真っ黒なのがかっこいいはずのボディーがグレーだったり、目の下のシルバーの複眼状の部分が周りと同じ白のままなので締まらなかったりしますが、そのへんは現行バージョンではクリアされています。

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