バンダイ・ウルトラ怪獣シリーズ(1983)

ウルトラマン第37話「小さな英雄」登場
彗星怪獣 再生ドラコ

 ドラコはドラコでも、ジェロニモンによって再生したバージョンです。ドラコはデザイン的に好きな怪獣のひとつなのですが、最大の魅力であるガラの入った透明な羽は、初登場時にレッドキングにもがれたままで無くなっており、両手の鎌も普通の5本指になっている他、シャープな体型にマッチした1本角も、ゴテゴテした5本角になってしまいました。グリーンだった体色も、ほとんどグレーです。言ってみればデザインの特徴的な部分がほとんどなくなってしまったはずなのに、それでもドラコ以外の何ものにも見えないのは、くっついてるパーツ以前の基本的なデザインが独自性を持ってるからでしょう。

 なんで「再生」の方がソフビ化されたんでしょうねえ。理由としては「1983年当時は羽の再現が難しかった」くらいしか考えられないのですが、だからといって羽のない再生ドラコを出すくらいなら、他に出す物がいくらでもあっただろう(^_^;)って感じです。それにしてもこのソフビ、異様に柔らかいです。というか薄いのかな?塗装も随分お手軽っぽいし、なんか他のソフビが600円なら、こいつは400円くらいでなきゃつり合わない気がします(笑)。ともあれ、元祖ドラコはぜひ新規造形で出すラインナップに入れてもらいたい一体です。素材のハイブリット化も当たり前になった今なら、透明な羽も可能だろうし、ウロコ(?)の間の白いラインだってバッチリ再現できるでしょうに。目つきもね。

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