バンダイ・ウルトラ怪獣シリーズ(1983)

ウルトラマン第7話「バラージの青い石」登場
磁力怪獣 アントラー

 こいつも強い怪獣です。スペシューム光線が効かず、科特隊の助け(青い石)でようやく倒すという構図は、考えてみればゼットンと同じ構図で、そんな強敵がこんな初期話数で出てくるというのも考えてみれば凄いことです。生態はアリジゴクですが、デザイン的にはクワガタの大アゴとカブト虫の角を持つハイブリッド昆虫怪獣。まさに甲虫の殻そのものの質感が素晴らしいです。

 で、このソフビ、頭部はわりとよく出来てるんですが、かかしのような硬直したポーズが、飾るにしても遊ぶにしても、どうしようもありません。これでは「でかいクワガタの頭をかぶった人間」というアントラーの造形の危うい部分が強調されてしまいます。劇中のような前屈みのポーズで頭が上向いてなければかっこいいのになあ。

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