ではここでは、ちょっと大きさ比べをしてみましょう。
 まずはバンダイのペギラとの比較です。このペギラもスタンダードサイズに比べると、結構小さいんですが、ブルマァク魂と並べるとこんな感じ。まるで「ブルマァク魂」のペギラの方が、ずっと奥にいるかのようですが、そういうわけではありません。なにか、ペギラの着ぐるみの横に、ジャイアントソフビのペギラが置いてあるような感じもします。

 次に、「ブルマァク魂」同様、最近話題になった、トミーの食玩「大映特撮シリーズ」のダイモンとの比較です。これも最初に手にしときは、かなり小さいという印象を受けたのですが、それでもこんな感じです。もっとも、これはちょっとイジワルで、比べるのがゴメスでなくカネゴンなら、結構対等な大きさなのですが。(笑)
 そうなると、ちょっとしたお菓子が付いているとはいえ、「大映特撮〜」の方が50%も値段が高いというのは分が悪い感じもしますが、「ブルマァク魂」に比べて、ソフビが少し硬いというか、分厚い感じなのはいいんですよねえ。でもこのシリーズ、結局ダイモンとカラカサしか手に入れられませんでした。(;_;)

 さてさて、いったいどれだけ意味があるのかわからない比較は続きます。今度はかなり前に発売された食玩との、カネゴン同士の比較です。この食玩カネゴン、リアルタイプの造型なのですが、なんとデフォルメの「ブルマァク魂」カネゴンより頭が大きいんですねえ。これはカネゴンに限らず、マルブルのソフビ全般に言えることなんですが、実はデフォルメといっても、頭はそう大きくないのです。デフォルメといえば頭身を下げるという、最近の常識からすると意外ですが、これは私が想像するに、ウルトラ怪獣の先進的なデザインの極端なバランスに、当時の人形製作者の感覚がついていけなかった、あるいは、遊びやすさや親しみやすさを考えて意識的に抑えた、ということがあるのではないかという気がします。
 このガラモン(ピグモン)でも、やはりリアルタイプに近い方が頭でっかちなのですが、いずれの場合も目につくのは、やはりマルブルタイプの独特な幅広い足の付き方です。それによって一層バランスが下にいくのですが、これは嵌着の可動範囲を大きくとると共に、安定の良さ、立たせやすさを考えてのことでしょう。つまり、あらゆる点において「子供が遊びやすい」ということを一番に考えられているわけで、それがこれらのソフビがかもし出す「優しさ」の正体だと思うのです。それが、子供も大人も引き付けるのではないでしょうか。

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